四重交換殺人を企む犯人グループに、法月父子と警察が挑みます。
基本的には倒叙物ですが、四重殺という長大な犯行計画を設定し、それに齟齬をもたらすことで、本格物としての要請をも満たす作品になっています。そればかりか、コンゲーム小説の面白さも持込んでいます。ある小道具の意味がくるくる変わる面白みはミステリならではですね。犯人が超人的な殺人鬼ではなく、かなり普通の人間として造形されている点が、この作品のそういった特徴を支えています。
「しらみつぶしの時計」も良い作品でしたし、のりりんはやっぱりいいですねえ、これでもう少し書いてくれれば…
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キングを探せ 単行本 – 2011/12/8
法月 綸太郎
(著)
殺しのターゲットは4人。シャッフルされた犯行の行方は? 完璧な交換殺人を目論む男たちに、綸太郎の頭脳は勝てるのか。奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む!
殺しのターゲットは4人
シャッフルされた犯行の行方は?
完璧な交換殺人を目論む男たちに、綸太郎の頭脳は勝てるのか
法月綸太郎シリーズ長編書き下ろし!
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む!
殺しのターゲットは4人
シャッフルされた犯行の行方は?
完璧な交換殺人を目論む男たちに、綸太郎の頭脳は勝てるのか
法月綸太郎シリーズ長編書き下ろし!
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む!
- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/12/8
- ISBN-104062166208
- ISBN-13978-4062166201
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/12/8)
- 発売日 : 2011/12/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 290ページ
- ISBN-10 : 4062166208
- ISBN-13 : 978-4062166201
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,050位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2012年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年2月4日に日本でレビュー済み
作者の作品は初めて読みました。
京大推理小説研究会出身作家ならではの、緻密でアイデアに満ちた極上のミステリーに仕上がっていると思います。
トランプカードを小道具にしたストーリー進行にも凝り過ぎたところがなく、最後の最後まで本のタイトルに意味を持たせている仕掛けが見事です。
一つ気になったのは、なぜトランプの図柄(ありふれたバイスクル・ライダーバックのデザイン)を何度も何度も強調していたか?が、最後まで分からなかったことです。
特に意味なし? それとも私の読み方が浅い?
京大推理小説研究会出身作家ならではの、緻密でアイデアに満ちた極上のミステリーに仕上がっていると思います。
トランプカードを小道具にしたストーリー進行にも凝り過ぎたところがなく、最後の最後まで本のタイトルに意味を持たせている仕掛けが見事です。
一つ気になったのは、なぜトランプの図柄(ありふれたバイスクル・ライダーバックのデザイン)を何度も何度も強調していたか?が、最後まで分からなかったことです。
特に意味なし? それとも私の読み方が浅い?
2012年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
4名の交換殺人を、犯人の側から描いた作品です。
お互いニックネームで呼び合い素性のわからない犯人たちと、
その関係がはっきりとは明かされないターゲットたち。
この設定がすでに、作者の仕掛ける大きな罠になっています。
法月倫太郎さんのお得意の作風全開で、前半は途中で本を
閉じることができずに一気に読み進めることができました。
惜しむらくは後半、法月警視&倫太郎コンビの視点が増えてきてから。
犯人たちが自滅したりどんどん追い込まれたりで、
欲をいえばもう少し気概をみせてほしかったですね。
お互いニックネームで呼び合い素性のわからない犯人たちと、
その関係がはっきりとは明かされないターゲットたち。
この設定がすでに、作者の仕掛ける大きな罠になっています。
法月倫太郎さんのお得意の作風全開で、前半は途中で本を
閉じることができずに一気に読み進めることができました。
惜しむらくは後半、法月警視&倫太郎コンビの視点が増えてきてから。
犯人たちが自滅したりどんどん追い込まれたりで、
欲をいえばもう少し気概をみせてほしかったですね。
2013年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本格ミステリ-で展開が面白かったのですが、結末がなにか物足り
なかった。
なかった。
2015年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オチは感心した。
ただこの作品は、どの部分を楽しんでいいのか良く分からなかった。
この作品は「交換殺人を行う」と冒頭で描かれているが、実際行われた交換殺人で、読者が不思議がるような事が起きていない為、謎に興味がわかない。というか、謎があるという認識が起きない。
交換殺人の詳細を読者も一緒に考えてね! って事だったとしても、作品の大半は、刑事達が読者が知っている事を突き止めていく事に費やしてしまうので、読んでいて「あれ、これどうなってるんだろう?」というような、興味を惹かれる思考にはならない。
もどかしければもどかしいなりに、サスペンス的な楽しさがあればいいのだが、話の殆どは主人公と刑事の「会話」で成り立っており、まぁテンポ良く読めるのはいいが、特にハラハラドキドキするわけでもなく……。
「論理」で交換殺人を見破るのを楽しんで欲しかったのかもしれないが、すべて理詰めで見破ったり展開するというわけでもないし、前に述べている読者の思考と探偵役の思考が一致しない……。
まぁ、終盤に多少面白くなるのだが、そこまでが本当につまらなかった。
ただこの作品は、どの部分を楽しんでいいのか良く分からなかった。
この作品は「交換殺人を行う」と冒頭で描かれているが、実際行われた交換殺人で、読者が不思議がるような事が起きていない為、謎に興味がわかない。というか、謎があるという認識が起きない。
交換殺人の詳細を読者も一緒に考えてね! って事だったとしても、作品の大半は、刑事達が読者が知っている事を突き止めていく事に費やしてしまうので、読んでいて「あれ、これどうなってるんだろう?」というような、興味を惹かれる思考にはならない。
もどかしければもどかしいなりに、サスペンス的な楽しさがあればいいのだが、話の殆どは主人公と刑事の「会話」で成り立っており、まぁテンポ良く読めるのはいいが、特にハラハラドキドキするわけでもなく……。
「論理」で交換殺人を見破るのを楽しんで欲しかったのかもしれないが、すべて理詰めで見破ったり展開するというわけでもないし、前に述べている読者の思考と探偵役の思考が一致しない……。
まぁ、終盤に多少面白くなるのだが、そこまでが本当につまらなかった。
2015年11月28日に日本でレビュー済み
おもしろい。交換殺人というジャンルがあるのをはじめて知りました。次は「見知らぬ乗客」を読もうと思います。法月綸太郎さんがおもしろいとは聞いていましたが,なかなかのものですね。次は「密室教室」「生首に聞いてみろ」を読もうと思います。
2020年3月28日に日本でレビュー済み
交換殺人をテーマとした倒叙ミステリーですが、犯人側と法月親子のそれぞれの目線から語られます。完全犯罪を目論む犯人を、名探偵の推理と捜査で徐々に追い詰めるのがこのミステリーの醍醐味ですが、流石に新本格の名手だけに本作はそれだけでは終わらない。
交換殺人の当事者は4人もおり、誰が誰を殺すのか分からず、そこに何か仕掛けがあると思わせ、むしろ法月親子との攻防よりも興味が引き立てられます。そして、やや読まされ感あるものの、タイトルの意味よろしく、最後は見事な着地を見せます。
交換殺人の当事者は4人もおり、誰が誰を殺すのか分からず、そこに何か仕掛けがあると思わせ、むしろ法月親子との攻防よりも興味が引き立てられます。そして、やや読まされ感あるものの、タイトルの意味よろしく、最後は見事な着地を見せます。
2017年9月23日に日本でレビュー済み
推理小説は雰囲気を楽しむものとロジックを楽しむものがあると思うのです(両方なら無論最高ですが)。
本書はだいぶ後者に比重が置かれていると思いました。
力作であることは認めますが、一人ひとりの人物の造形にあまり感情移入できなかったです。
それこそ「学術論文みたいな」小説(一次予選どまりどころか人気だったようですが)。
でも法月探偵ってこんな安楽椅子だったかなあ。一の悲劇の頃はもっと動き回っていたような。
なんかすごい疲れた、というのが正直な感想です。
本書はだいぶ後者に比重が置かれていると思いました。
力作であることは認めますが、一人ひとりの人物の造形にあまり感情移入できなかったです。
それこそ「学術論文みたいな」小説(一次予選どまりどころか人気だったようですが)。
でも法月探偵ってこんな安楽椅子だったかなあ。一の悲劇の頃はもっと動き回っていたような。
なんかすごい疲れた、というのが正直な感想です。